第6回 インフルエンザ
冬に気をつけたい感染症 ~インフルエンザ~
2016.12.13
手洗い・マスクで予防 熱下がっても2日は休養
【相談者】
Tさん 55歳女性。家族がインフルエンザにかかりました。どんなことに気を付けたらいいでしょうか。
県内では例年より早く、11月中旬にインフルエンザの流行期に入りました。
インフルエンザの感染は、感染者のせきやくしゃみの際に発生する水滴が自分の口などから体内に入る場合(飛沫(ひまつ)感染)と、感染者が咳や鼻水の付いた手で触れた物を、自分が触れて口などから入る場合(接触感染)があります。
■症状は?
ウイルスが体内に入って1~3日たってから発症します。高熱や頭痛、関節痛や倦怠(けんたい)感などの全身症状が急激に出るのが特徴です。症状が現れる1日前から7日後まで、人にうつす可能性があります。
インフルエンザに感染しないためには正しい手洗いと健康管理、予防接種を受けることが大事です。
手洗いでウイルスを洗い流すことやアルコールでの消毒は予防に効果があります。外出から帰ったら必ず手洗いをします。外出先ではいろんな場所にアルコール消毒剤が置かれています。手を消毒し、こまめにウイルスを除去するようにしましょう。
空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。加湿器などで適度な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。お茶などを口に含み、口の中を湿らすことも良いでしょう。十分な休養とバランスの良い栄養摂取にも心掛けましょう。
特に高齢者や慢性疾患のある人、妊婦、疲労気味や睡眠不足の人は、人ごみに外出することはできるだけ控えるようにしましょう。やむを得ず外出する場合は、マスクを着用するといいでしょう。
マスクは、不織布のマスクを使用し、外出先で使用したものにはインフルエンザウイルスが付着しているかもしれませんので、再利用しないことをお勧めします。
インフルエンザ予防接種はある程度発症を予防し、たとえかかっても症状の重症化を防ぐことができます。接種してから2週間経過すると効果が出始めます。効果の持続期間は5~6カ月と言われています。
毎年、流行するインフルエンザの型も変化するので、予防接種は毎年必要です。
■かかったら?
できるだけ早く医療機関を受診し治療を受けましょう。医療機関に向かうときは、正しくマスクを着け、せきエチケットを心掛けましょう。家の中にいても家族にうつさないようにマスクをして過ごします。
症状が軽減しても、すぐに学校や職場に行くのではなく、熱が下がってから2日間は休養しましょう。そうすれば人に感染させる可能性は低くなります。発症してから1週間はマスクを着用します。
子どもの場合、出席停止期間は発症後5日を経過し、かつ解熱した後、2日(幼児は3日)を経過するまでです(学校保健安全法)。
■薬は?
抗インフルエンザ薬は用法、用量、服用する日数を守り、指示通りに飲み切ることが大事です。発症から48時間以内に服薬を開始すると症状が軽くなると言われています。
インフルエンザはいったん流行が始まると短期間に多くの人に感染が広がります。かかる前にできるだけ早くインフルエンザ予防対策をするといいでしょう。職場や学校、家庭に「持ち込まない」「広げない」ようにしっかりと予防することが肝心です。
【相談者】
Tさん 55歳女性。家族がインフルエンザにかかりました。どんなことに気を付けたらいいでしょうか。
県内では例年より早く、11月中旬にインフルエンザの流行期に入りました。
インフルエンザの感染は、感染者のせきやくしゃみの際に発生する水滴が自分の口などから体内に入る場合(飛沫(ひまつ)感染)と、感染者が咳や鼻水の付いた手で触れた物を、自分が触れて口などから入る場合(接触感染)があります。
■症状は?
ウイルスが体内に入って1~3日たってから発症します。高熱や頭痛、関節痛や倦怠(けんたい)感などの全身症状が急激に出るのが特徴です。症状が現れる1日前から7日後まで、人にうつす可能性があります。
インフルエンザに感染しないためには正しい手洗いと健康管理、予防接種を受けることが大事です。
手洗いでウイルスを洗い流すことやアルコールでの消毒は予防に効果があります。外出から帰ったら必ず手洗いをします。外出先ではいろんな場所にアルコール消毒剤が置かれています。手を消毒し、こまめにウイルスを除去するようにしましょう。

空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。加湿器などで適度な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。お茶などを口に含み、口の中を湿らすことも良いでしょう。十分な休養とバランスの良い栄養摂取にも心掛けましょう。
特に高齢者や慢性疾患のある人、妊婦、疲労気味や睡眠不足の人は、人ごみに外出することはできるだけ控えるようにしましょう。やむを得ず外出する場合は、マスクを着用するといいでしょう。

マスクは、不織布のマスクを使用し、外出先で使用したものにはインフルエンザウイルスが付着しているかもしれませんので、再利用しないことをお勧めします。
インフルエンザ予防接種はある程度発症を予防し、たとえかかっても症状の重症化を防ぐことができます。接種してから2週間経過すると効果が出始めます。効果の持続期間は5~6カ月と言われています。
毎年、流行するインフルエンザの型も変化するので、予防接種は毎年必要です。
■かかったら?
できるだけ早く医療機関を受診し治療を受けましょう。医療機関に向かうときは、正しくマスクを着け、せきエチケットを心掛けましょう。家の中にいても家族にうつさないようにマスクをして過ごします。
症状が軽減しても、すぐに学校や職場に行くのではなく、熱が下がってから2日間は休養しましょう。そうすれば人に感染させる可能性は低くなります。発症してから1週間はマスクを着用します。
子どもの場合、出席停止期間は発症後5日を経過し、かつ解熱した後、2日(幼児は3日)を経過するまでです(学校保健安全法)。
■薬は?
抗インフルエンザ薬は用法、用量、服用する日数を守り、指示通りに飲み切ることが大事です。発症から48時間以内に服薬を開始すると症状が軽くなると言われています。
インフルエンザはいったん流行が始まると短期間に多くの人に感染が広がります。かかる前にできるだけ早くインフルエンザ予防対策をするといいでしょう。職場や学校、家庭に「持ち込まない」「広げない」ようにしっかりと予防することが肝心です。