人工関節センター
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人工膝関節置換手術(Total Knee Arthroplasty, TKA)
人工股関節置換手術(Total Hip Arthroplasty, THA)
よくある質問

よくある質問

  質問 回答
1 膝関節や股関節が痛むのはなぜ?
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関節の軟骨がすり減るにつれて、むき出しになった骨同士が直接こすれ合うようになり、こうした状態が一般的に関節炎に伴う痛みや不快感、硬直を引き起こします。
2 膝にたまる水は抜くと癖になりますか?
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水を抜いて癖になることはありません。もともと関節液と呼ばれる少量の水が膝関節には存在します。しかし、膝が炎症を起こすと関節液の量が増える為、膝に水が溜まって痛みを感じることがあるのです。注射で余分な関節液を抜くことで痛みの軽減が期待できます。水を抜いたから癖になって溜まるのではなく、抜いても炎症が治まらない場合はまた溜まります。
3 膝に注射をしてもよくならないのですが…
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変形性膝関節症やリウマチの場合には、ヒアルロン酸の関節内注射が有効ですが、症状が進行している場合は効果がみられないこともありますので、専門医に相談しましょう。
4 人工関節置換術にかかる金額を教えてください。
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人工関節置換術は健康保険の適用です。かかった医療費のうち、医療費制度で定める窓口負担割合に応じて1割から3割が自己負担となります。また、病院や薬局の窓口で支払った額のうち、一定の金額を超えた分が支給される高額療養費制度があります。
詳しくはこちら → いくらかかるの?気になる費用について
5 人工膝関節置換術とは?
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人工膝関節置換術とはすり減った軟骨と痛んだ骨の表面部分を切除して、金属やプラスチックでできた人工の関節に置き換える手術です。
人工膝関節は金属製の大腿骨コンポーネント、脛骨コンポーネント、およびプラスチックのベアリングで構成されています。痛みの原因である損傷した軟骨が人工物に置き換えられて痛みがなくなることで、日常の動作が楽になることが期待できます。また、人工膝関節には、膝の片側のみ置換する部分置換型、両側を置換する全置換型があります。部分置換型は全置換型に比べてとても小さい人工関節ですので骨を削る量や手術の傷もより小さく、より早期の回復が期待できます。どちらを選択するかは、関節炎(変形)の度合いや日頃の活動状況などによって判断します。
6 人工股関節置換術とは?
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人工関節置換術とはすり減った軟骨と痛んだ骨を切除して金属やプラスチックでできた人工の関節に置き換える手術です。人工股関節は金属のカップ、人工骨頭、ステムからできており、カップの内側には軟骨の代わりとなるプラスチックのライナーがはまるようになっています。人工骨頭がライナーにはまることで、滑らかな股関節の動きが再現できます。痛みの原因である損傷した軟骨が人工物に置き換えられて痛みがなくなることで、日常の動作が楽になることが期待できます。
7 輸血は必要ですか?
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手術で一定量の出血が予想される場合、あらかじめ自分の血液を採血しておいて、必要な場合(手術中や手術後)に輸血する方法があり、これを自己輸血といいます。自己輸血をする場合、担当医師や看護師が詳しい説明と採血の段取りをします。
8 人工関節はどれくらいもつのですか?
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人工関節は、手術後の結果も非常に安定しており、手術から15年たった後も96%以上の人工関節がよく機能しています。人工関節の耐用年数には、手術後の活動や体重などが影響する場合がありますので、担当医師とよく話し合ってください。
9 人工関節が機能しなくなった場合、また入れ替えができるのですか?
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人工関節が機能しなくなる原因は、プラスチックがすり減ったり、骨と人工関節の間にガタが来て緩んでしまうなどです。その場合、もう一度新しい人工関節に入れ替えることが可能です。
10 海外旅行を予定しています。人工関節は空港にある金属探知機に反応しますか?
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はい。患者さんの体内に入っている人工関節に金属探知機が反応してアラームが鳴る場合があります。当院では患者さんが人工関節置換術を受けたことを説明するための証明書カードをお渡ししています。歯科治療や皮膚の切開をともなう治療を受ける場合にも、事前に歯科医師や医師に証明書カードを見せておくと、よりスムーズに治療が進むでしょう。退院後は、証明書カードを常に財布などに携帯しておくと便利です。 100383_01.png
11 人工関節には感染症の危険性が存在するとのことですが、実際に感染した場合どのような自覚症状が現れるのでしょうか?
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非常にまれですが、手術中や手術後に感染が起こる可能性があります。感染症の主な兆候は以下のとおりです。
・関節の腫れ、赤み、熱感が増してきた場合
・関節の痛みが増してきた場合
・38度以上の熱
兆候が見られたら、すぐに担当医師に連絡しましょう。
12 手術とその後の回復のために、どのように備えればよいのでしょうか?
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適切な準備と、患者さん自身の回復への意欲が人工関節置換術後、早期に回復できる近道です。担当医師・理学療法士は、手術前から運動指導を行いますが、これは手術後のスムーズな回復のためにとても大切です。また、担当医師から栄養や体重管理などについての指導があればこれを守り、手術までにできる限りの体調を整えておきましょう。担当医師・理学療法士は患者さんの手術が最善の結果となるために必要な指導を行います。
13 自宅に戻ってから理学療法(リハビリテーション)に通院する必要がありますか?
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通常は毎日理学療法(リハビリテーション)に通う必要がなくなったと判断する時点で退院となりますので、通院する必要はありません(まれに可動域が悪い場合などに通院を指示することがあります)。また、ご自分で理学療法士から指示された運動をご自宅でも続けることは、関節を長持ちさせるためにとても大切です。
14 一人暮らしの為、家族の支援がありません。
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一人暮らしでご自宅での生活に家族の支援がうけられない場合は、入院期間を延長したり、転院などして病院で理学療法(リハビリテーション)を続けることもできます。担当医師にご相談ください。
15 手術後は、どれくらいの頻度で担当医師の診察を受けるのですか?
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手術後は経過観測のために、また人工関節を長持ちさせるために定期的な受診が必要です。最初の受診は、退院後2~3週間後です。その後は、担当医師の指示に従って、はじめの1年は数回、2年目以降は年に1~2回受診します。
16 正座をしてもよいのでしょうか?
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人工膝関節の場合:
正座は推奨していません。 人工股関節の場合:
可能ですが、股関節をねじらないよう担当医師や理学療法士の指示に従ってください。
17 手術後は自転車に乗ってもよいですか?
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人工膝関節の場合:
かまいませんが、転ばないようにサドルを低くするなどの工夫は必要です。
人工股関節の場合:
かまいませんが、乗り降りの際に手術した股関節をねじらないようにしましょう。また、転倒にも気をつけてください。
18 仕事に復帰できるのはいつ頃ですか?
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通常、少なくとも手術後1カ月は仕事を休むよう薦めています。
椅子に座って行う仕事の場合、比較的早期に回復できる可能性があります。仕事への復帰時期は患者さんご自身の回復への意欲がかなり大きな決定要因となります。
19 回復後はどのような運動やレクリエーション活動に参加できますか?
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担当医師が許可する刺激の少ない活動、例えばゴルフ、グラウンドゴルフ、ゲートボール、ハイキング、水泳、およびガーデニングなどをすることができます。また手術の2~3カ月後には旅行やデパートなどでのショッピングも可能になるでしょう。可能な活動については担当医師の指示に従ってください。

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